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バーベキューパーティー

第91号

(平成27年06月)

天道館道場長 清水 健太

5月26日に天道館の屋上でバーベキューパーティーを行いました。初めて屋上で催し物をしたのですが、天候も良く本当に気持ち良かったですね。

参加者は小学4年生から6年生までの少年部の子達、そして少年部出身の中学生以上の学生や社会人です。お手伝いをして頂いた方々を含め50名ほどの参加者がありました。なぜ今回このようなメンバーでバーベキューを計画したかというと、若い門弟たちに縦の強い絆を持ってほしいという願いがありました。

道場というのは、若い学生たちにとってはどうしても合気道の稽古だけの世界になってしまいがちですが、多くの社会人の人たち・先輩たちは合気道を通してこんな風にして普段の生活に活かしているんだよ・・・、と感じてほしいなと。ただそれは、話して簡単にわかるものではありませんし、大人の意見を一方的に聞いて体に染み込んでいくものではありません。ですから、どうしてもいろいろな面で偏ってしまうと感じたので一般部の方にはご遠慮いただき、少年部出身者をメインにした会を催しました。最初から最後まで、みんな一緒に一つの作業をして楽しむことが一番だろうと。。。

とはいっても、今回一番ご活躍頂いたのは、お手伝いをお願いした門弟の加藤亮さんですね。加藤さんはアウトドアのプロ級の方です。特にバーベキューの調理面では準備から後片付けまで大変お世話になりました。

加藤さん達のご指示のもと、大学生→高校生→中学生と連携して、初めてとしては良い親睦会になったのではないかなと思います。

小学生の子たちには後々活躍してもらうこととして、大人たち(子ども達から見たら)の頑張りは下の子たちに伝わるのだなぁと感じましたね。パーティーが始まって肉焼き係(主に社会人~大学生)はおそらくあまり食べられなかったでしょうが、子ども達の笑顔、「またやりたい!」という声を聞いてとても嬉しかったです。また、食べる専門だった中学生の男の子達も片付けでは大活躍。力仕事を黙々とこなしてくれていました。

実際私が見ていない部分でもみんなが分担して作業をしてくれていたことは、パーティー前の屋上よりも、パーティー後の屋上の方が綺麗になっていたことで一目瞭然でした。

最近では、10年近くほぼ一人で指導をしてきた少年部の指導に、大学生達が手伝いをしてくれるようになりました。その大学生も以前は少年部で学んでいた子です。常々、彼らには子供たちから憧れられるような存在にならなくてはいけないよ、と自戒の気持ちもこめて話しています。これは管長の教えでもありますが、後輩に伝えていく一番“簡単(大切)”な方法は自分が今以上に向上する意思を持つことです。

これは通常稽古でも同じことですね。稽古をしてきた年月や黒い帯に満足することなく、“今”何をしているのか、 “今”共有しているこの時間に何を伝えていけるのかを、マンネリ化することなく考えていかなくてはと思います。

今回のバーベキューパーティーでは、当初の心配通り、お肉はあっという間に子どもたちのお腹の中に消えていきました。次回は倍の量を用意しなくてはいけませんね!!